“バベルの塔”は『神の門』とか『人間の罪』などと訳され、
バビロン・プロジェクトとはまさに神にも迫らんとした人類史上最大のプロジェクトであった。
しかし、神ヤハウェはそうした事態を座視しない。
むしろそれを断ち切る。
バベルの塔は人間の統合を果たすどころか、言葉による意志疎通を不可能にしてしまう。
人々は互いの心を通じさせることも出来なくなってしまったのだ。
こうして、古代西アジアの中央集権国家体制に範をとって物語られる太古の人類の統合の試みは、
挫折に終わる。




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